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COLUMN

犬塾のススメ 愛犬の下痢や嘔吐についてちゃんと理解できていますか?

愛犬の「下痢」「嘔吐」は体調不良のサインかもしれません

体が訴える体調不良のサインとして、比較的起こしやすいのが「下痢」と「嘔吐」。
原因は様々で、場合によっては重大な病気に繋がることもあるので、決して軽んじてはいけない症状です。
しかし、元来イヌという動物は、この2つの症状が比較的起きやすいことも確かで、最低限の知識と観察があれば、これらの対応は可能です。
今回はそんな「下痢」「嘔吐」について、飼い主レベルでできる対処法をご紹介します。

「下痢」の種類には様々あり、種類によって症状が違います。

「下痢をしてしまった」この一言だけでは、どんな獣医師も判断がつけられません。
症状に色々あるように、下痢にも種類があります。

軟便
柔らかく処理をしようとしてもつかみきれない、跡がついてしまうほどの柔らかい便です。食べ物、気温の変化、ストレスなど原因は様々ですが初期症状としてあわられるので、日頃との生活の変化を探り、その後の観察に気を配りましょう。
粘液便
ゼラチンのようなものが付着した便です。大腸壁の修復に伴うもので、頻回になったりする排便では、少量の粘膜便が何度も見受けられます。軟便同様にその後の観察に注意しましょう。
水下痢
水のように液体に近い便。軟便から悪化した際に表れる症状です。このような場合は、食欲など他にも症状が現れているかもしれません。この症状は一回きりの排便で治ることは少ないので、続くようであれば速やかに動物病院で診てもらいましょう。

回数

成犬であれば通常は、1日2~3回の排便が平均的です。
しかし、月齢や食事量、フードの種類によってもことなるのですが、明らかに多い排便には注意が必要です。その場合は正常な便でないことが多く、質などと合わせて判断しましょう。

茶色
普通の便に見られる色です。質との兼ね合いもありますが、正常な便の色と言えます。

黒色
場合によっては血液の色、すなわち小腸内での出血が原因といったケースもあります。普段の正常な便と比較して異常かどうかを判断しましょう。稀に重大な疾患に繋がることもあるので速やかに動物病院での診断を仰ぐことをお勧めします。

赤色
血便とも言われる症状です。肛門周囲の損傷が原因である場合や、大腸、小腸からの出血など原因は様々です。また、感染症や中毒など大事に至るケースもありますので、速やかに動物病院で診てもらいましょう。

臭い

通常、便には臭いはあるのですが、ツンとする酸性の臭いなど、いつもの臭いと違う場合もあります。もちろん、食べ物の影響もありますので、質や色などと合わせて判断しましょう。

いかがですか?
下痢と言っても、様々なケースがあります。
動物病院では、これらを分析して診断しますので、異常を感じた際には次のことに注意して備えておきましょう。

下痢をした際に行うこと
・普段との変化を探る
・写真を撮っておく
・検便用にパウチできる袋に回収する

その後は速やかに動物病院で診てもらいましょう。

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意外に知られていない犬の「嘔吐」について

犬は人と違い四つ足の動物です。
したがって胃は横向きになっています。
その結果、吐くという行動は比較的頻繁に見られる症状です。
もちろん軽んじてはいけないのですが、中にはさほど心配はいらないケースもあります。

吐き戻し

よく野生のオオカミなどが、子供たちに捕った獲物を吐き出して与えるのですが、それが吐き戻しです。よく母犬の口元を舐める仔犬の仕草の由来がこれです。今の犬にはそうした行動はないのですが、吐き戻しはいわば消化不良などが原因です。
ですから、食べたものがそのまま吐かれていれば吐き戻しになります。
このケースは比較的心配する必要はなく適度な観察をしてあげましょう。

嘔吐

吐血といった明らかに異常なものもあれば、黄色い泡のようなものが混じった嘔吐[胃液][胆汁]といった空腹時に表れる症状もあります。
また、お散歩の時に雑草を食べ嘔吐する場合は、胃の中を正常にするための生理現象です。

嚥下(えんげ)

口腔内や食道などに異常があり、飲み込めずに吐き出す症状です。また、急いで食べるあまり空気嚥下を起こすこともあります。
これは犬にとって良い状態とは言えませんから、フードボウルを嚥下困難用のものに変えたり、給餌量を調整する必要があります。

こうして、一概に全ての嘔吐が危険というわけではありません。
人と違い、犬は嘔吐しやすい動物です。
したがって次のことに注意して判断しましょう。

・頻回である
・異物が混じっている
・他の症状(下痢や腹痛など)がみられる
・異常な臭いがする
・血が混じっている

最近では、大型犬の誤飲事故が目立つようにもなりました。
身の回りの生活環境を愛犬目線でもう一度見直してみるのも、犬を守る術です。

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季節の変わり目は体調を崩しやすいので注意が必要です。
下痢や嘔吐をしてしまったら、ゴハンの調整も考えましょう。

年に数回、嘔吐や下痢をするが比較的早く治る、そんなことはありませんか?
このケースは、季節の変わり目による気圧の変化によるものです。
人間も同じように、季節が変わると体調を崩しやすいものです。
そんな時、食欲はどうでしょう。
体調がすぐれない時は、あまり食べたくないはずです。
これは、体からのサイン。
これにより体内を正常にしていきます。
ただ、犬になるとそうはいかないようです。
犬は本能的に目の前にある少量を少しでも多く確保しようとします。
これは自然界で生きぬいてきた際、捕獲した限られた獲物を摂取することが生命維持に関わることだったからです。
したがって、余程の体調不良でないかぎり、犬は無理をしてでも食べてしまいます。
季節の変わり目が原因で、嘔吐や下痢をしてしまうようであれば、1日ゴハンを抜くことで胃の中をリセットする判断も必要かもしれません。

日頃の十分な観察と、最低限の知識で愛犬との健やかな生活を送ってあげてください。

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