【暮らしに活かそう!】

子どもにやさしい犬種を犬塾がチョイス。ペットが与える子どもへの影響と注意点とは。

ペットとの暮らしは子どもの成長にプラスになる!?

子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が⻘年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

これは、イギリスに古くから伝わる作者不詳の詩です。同じく作者不詳の詩として有名な 「犬の十戒」と並んで、その普遍的な内容は時代も国境も超えて、今もなお世界中の人々に 共感と感動を与え続けています。
犬に限らず、子どもはペットと暮らすことによって愛情や優しさ、いのちの尊さなど多くの ことを学びます。今回は、すでにペットを飼っている人だけでなく、「ペットを飼いたいけ れど子どもがいるから…」と、ペット飼育を迷っている人のために、ペットと子どもの関係 についてご紹介します。

犬塾が選ぶ、子どもにやさしい犬たち

子どもとの相性もよく、子どもとの暮らしに向いた性格の6犬種をご紹介します。優しい性 格で人懐っこいということにポイントを置いて選びました。どの犬種もすぐに子どもと仲良 くなれると思いますよ。もちろん、基本的なしつけや日々のケアは忘れずに。

※犬種の性質はあくまでも「傾向」を示すもので、犬それぞれの個体差があります。

ゴールデン・レトリーバー

明るくておっとりと穏やかな性格で、人間への攻撃性もほとんどない犬種です。誰とでも仲良くなることができ、飼い主への忠誠心も強く、家庭犬としては理想的。ただし、パワフルなので、小さな子どもへの飛びつきには十分注意してくださいね。

ラブラドール・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーと似たとても温和で従順な犬種。盲導犬や介助犬として活躍しているのは、みなさんご存知ですよね。誰に対してもフレンドリーで飼いやすい犬種ですが、この犬種も小さな子どもへの飛びつきには十分注意してくださいね。

フラットコーテッド・レトリーバー

他のレトリバー種と同じく、温和でフレンドリー、そして、とにかく天真爛漫な犬種です。活発で活動量が多いので、アウトドアでの遊びに向いています。泳ぎも得意ですよ。ただし、運動不足が大敵となるので、十分な運動量を確保する必要があります。

ビーグル

スヌーピーのモデルとして知られており、協調性やコミュニケーション能力の高い犬種です。好奇心が旺盛で、子どものよい遊び相手になるでしょう。ただし、声が大きいので、住宅が密集していない郊外の一戸建てで飼うほうがよいかもしれません。

アメリカン・コッカー・スパニエル

ウェーブのかかった垂れ耳と長い被毛が特徴の犬種です。陽気で人懐っこく、誰とでもすぐに仲良くなれます。米国では「メリー・コッカー(陽気なコッカー」と呼ばれるほど。学習能力の高い犬種なので、しつけも簡単で初心者でも飼いやすいですよ。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

「中世の騎士」を意味する「キャバリア」の名の通り、優雅な姿をした犬種。愛情深く明る く社交的な性格で、攻撃性はありません。運動好きな一面もあるので、子どものよい遊び相手になるでしょう。優れた家庭犬で、初心者でも安心して飼うことができますよ。

ペットとの暮らしが子どもの健やかな心を育む
赤ちゃんは、ペットにとっても大切な家族

上でご紹介したような温厚な性格で誰とでも仲良くなれる社交的な性質の犬種ならば、赤ち ゃんとペットが一緒に暮らすことができるでしょう。ただし、犬の場合「ヤキモチ」を焼く ことがあるので、先住犬がいる場合には、赤ちゃんだけでなく、わんちゃんにも十分に愛情 を注いであげましょう。 飼い主さんとペットとの信頼関係がしっかりしていれば、ペットが赤ちゃんを守ってくれる 存在になることもあります。赤ちゃんはペットにとっても「大切な家族」であり、「守るべき存在」と認識しているのかもしれませんね。でも、ペットと赤ちゃんが一緒に過ごす際は、安全面にも十分に配慮し、赤ちゃんから決して目を離さないようにしてくださいね。

子どもとペットが一緒に暮らすことで育まれる心の豊かさ

今は、子どももさまざまなストレスにさらされながら暮らしています。学校や子ども同士の付き合いのなかで心が傷ついてしまったときや、親に叱られて落ち込んでいるときなどに、友達や兄弟・姉妹のような身近な存在であるペットが心の支えにもなります。ペットが子ど もの心を慰め、子どもに安らぎや癒しを与えるのでしょう。 また、子どもはペットとの暮らしのなかで、優しくすればするほど、かわいがればかわいが るほど、彼らは優しさや愛情を返してくれるということを学びます。そのような経験の積み重ねが相手を思いやり、相手の立場を考えて行動する優しさを育んでくれます。 ペットを思いやる気持ちは、「ペットの世話をしたい」という願望となって表れます。子ど もにペットの世話を任せるのも子育てのうえでは大切なこと。家族の役に立ちたいという子 どもの気持ちが責任感を芽生えさせ、ペットの世話ができるということが、子どもにとって の大きな自信につながるはずですよ。

ペットとの暮らしのなかで “いのち” の尊さを知る

ペットの世話をし、ともに日々を過ごすうちに、子どもは「ペットは自分にとってかけがえ のない存在」ということを意識し、ペットを大切にしなければ、という気持ちが芽生えます。 ペットが病気になったときなどを目の当たりにすると、”いのち” の意味が少しずつ理解でき るようになり、そして、別れの悲しみを経験することで “いのち” の尊さを肌で感じ、生き ものを大切にする心が育っていきます。

子どもとペットが一緒に暮らすうえで気をつけたいこと

子どもの健康面で気をつけたいポイント

<子どものアレルギー>
ペットには子どもにアレルギー反応を引き起こすもの(アレルゲン)があります。なかでも、 ペットの「毛」や「上皮(フケ)」にはとくに気をつけたいもの。こまめにブラッシングや部屋の掃除をするようにしましょう。ペットのトイレ掃除もこまめに行ってくださいね。

衛生面でのペットのデイリーケア

子どものアレルギーや感染症予防のためにも日常的なペットのケアはとても大切です。日々 のケアは、ペットとのコミュニケーションにもなるので、時間を惜しまずに行うようにして くださいね。

<ブラッシング>
ブラッシングは、ペットの抜け毛を取り除いて通気性をよくするだけでなく、皮膚へのマッサージ効果も期待できるので、こまめに行いましょう。ブラッシングはできれば毎日、長毛種や毛の抜けやすい犬種の場合は、できるだけ入念に行ってくださいね。

<シャンプー>
シャンプーは毛を洗うだけでなく、皮膚もしっかり洗うようにしましょう。そうすることで、 フケや過剰な皮脂を取り除くことができ、皮膚を清潔に保つことができます。おしり周りも しっかり洗ってくださいね。シャンプーは2週間〜1ヶ月に1回程度行いましょう。

<お散歩のあとのケア>
お散歩のあとはペットの手足を拭くようにしましょう。ツメの間もよく見て、土がついてい る場合は取り除きましょう。ツメが伸びているようであれば、ツメ切りも忘れずに。また、 体についたゴミや汚れも取り除くようにしてくださいね。

<排泄物の処理>
ペットのトイレはこまめに掃除しましょう。ウンチやオシッコをしたときは、できるだけ早めに処理してくださいね。幼児がペットのウンチを手で触ったり口にしたりすることは実際に起こりうることです。ペットの排泄物の処理はきちんと行ってくださいね。

<ノミ・ダニの予防>
ノミやダニが病気の感染源となることもあります。ペットのためだけでなく、子どもと飼い 主さんの健康のためにもノミ・ダニの予防は必ず行うようにしましょう。現在はさまざまなタイプの予防薬があるので、かかりつけの獣医師さんに相談するとよいでしょう。

ペットへの基本的なしつけ

ペットは大切な家族の一員ですが、人間ではありません。犬の場合、犬種ごとに違った特性 を持っていますが、同じ犬種でも個々それぞれに違った性格を持っています。まず、「ウチ のコ」の性質をよく理解しておきましょう。 しつけの基本は「人間とペットの信頼関係」です。これさえしっかりしていれば、しつけに それほど神経質になる必要はありません。甘やかし過ぎず、厳格過ぎず、常に「一貫した態 度」でペットと接するようにしましょう。

“天使がくれた時間” を心から楽しもう!
子どももペットも私たち大人にとってはどちらも “小さな天使”。彼らがともに暮らしともに 成長していく過程はかけがえのない時間となります。生活環境を整えていくつかの注意点に配慮さえすれば、子どもの心が豊かになってスクスクと成長していく様子や、子どもとペットがお互いに支え合う姿を目の当たりにすることがで き、飼い主さん自身の人生ももっと豊かになっていくはず。時間はどんどん流れて行きます。貴重な “天使がくれた時間” を精一杯のエンジョイしましょう!

次号予告

【ヘルスケアを心がけよう!】

わんちゃんには歯磨きに慣れてもらおう!

わんちゃんの歯磨きはちょっとハードルが高くて…。 と、ついつい歯のケアをおろそかにしていませんか? 歯にトラブルを抱えてしまうわんち ゃんは多いもの。わんちゃんの健康のためにも歯をしっかりケアしてあげましょう。次号では、わんちゃんに歯磨きに慣れてもらうための方法などをご紹介します。時間をかけ て少しずつ。まずは、慣れてもらうことから始めましょう